「Deer:いのちをつなぐ From:おもいをむすぶ」
私たちは自然から頂いた命と向き合いながら、命を頂くものとして命を大切にするとはどういうことなのか。
ひとつの命が終わり、人の手を加え皮から革へと変え、新たな命の芽として生き続け、受け継がれることを考えて一つ一つに作り手の思いが乗った作品を作り、鹿革を通して「人が豊かになること」「人が笑顔になること」「人が自然と寄り添えること」そして最後には地球に還す。そこからまた新たな命の芽として循環が始まることをイメージし自然と共存しながら明るい未来につなげていくことを目指し仕事をしています。
【事業背景】
有害鳥獣対象として、狩猟駆除されたエゾシカの大部分は焼却処分や山野に地中埋設、さらには野ざらしの状態において廃棄されており、資源としての利用の途が断たれており、現在においてはシカは人間の生活に役立つ資源として利用されることは極めて少なく、特に、銃により駆除されたものほとんどが廃棄物扱いとされていることに課題があります。
北海道が推奨している食肉としての有効活用。それ以外の活用をエゾシカのひとつの命と引換えに、命を頂くものとして慈愛と感謝の気持ちを持ち「形を変えた新しい命の芽(製品)」として、人とエゾシカの共生社会を背景に生まれた製品を北海道ブランドとして確立すべく、エゾシカ原皮の調達から、なめし、企画、縫製、製品物流まで枠組みを持った計画で活動を行っています。
私たちが目指すのは、北海道の課題解決につながる事業であること。そして次世代に北海道の魅力を残していく担い手としてエゾシカの皮革利活用をすすめています。